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Minami’s クラブ

*十三人の刺客をハワイで見る*

去年日本で映画が公開され、ネットで予告編を見てから
ど~~~~して~~~も見たかった映画がハワイで公開された。

三池崇史監督の「十三人の刺客

13assasins.jpg

****簡単にストーリー*****
将軍の弟である松平斉韶の暗殺計画が進められる。
島田新左衛門を筆頭に十三人の刺客たちが集まり
十三人対200人の壮絶なバトルが繰り広げられる。




「必殺仕事人」のように、暗殺されても仕方ないだろう、、
と思ってしまうほどの最悪将軍のゴローちゃん演じる斉韶。

表情一つ変えず女、子供相手に弓を引く冷酷大魔王。
斉韶におもちゃにされた両手両足を切断された女のシーンでは
一瞬目をそむけそうになったが血の涙を流しながら、
口にくわえた筆で「みなごろし」と書く所は見ているこちらまでも
感情移入してしまうほどの迫力だった。


ラスト50分に及ぶ死闘は、トムハンクスの「プライベートライアン(邦題)」
を思い出させた。

どうか誰も死なずにいてほしいと願わずにはいられなかったが、
やはり「プライベートライアン」と一緒で
1人1人勇敢に息絶えていく。。。。

でもこの作品が「プライベートライアン」と違う所は

13人の侍たちはこの暗殺に
自らの命を捧げる覚悟があったこと。

本当にかっこよかった。惚れてしまうほどだ。。。。。

そして暴君・斉韶を最悪なBOSSだとわかりつつも
最後まで主を守り抜こうとする鬼頭半兵衛もまた男らしかった。。。。

う~んもうみんなかっこいいよっ!!



ハワイで公開は5月6日だけれど
実はケーブルのムービーチャンネルでは3月か4月には見れていたらしい。


先日ケーブルボックスの故障で新しいボックスと入れ替えたのだけど
数日後にケーブル会社から「ムービーチャンネルのムービーを1本無料で見れます」
というカードが送られた来たので、じゃあ何か見ようかと
いろいろ検索していたら、「13Assasins」というのを発見!!!


絶対にこれみたい!!!!!と旦那に懇願し見る事に・・・・


もう~~~あまりの迫力に2時間旦那と無言で見てた。。。。
終わったあといろいろネットで検索していたら2日後にハワイで公開することを知った。

ハワイでは2つの映画館(パールリッジとカハラ)
だけが公開するということでこれは絶対に行かねば!と決心。


公開初日、アンシー、ジェニーも一緒に見たいということで
3人で見に行った。


この日は金曜日という事もあって、新しく公開する映画が何本かあって、
3Dアクションとか時間前からすごい行列を作っていた。

「十三人の刺客」には人が入るのだろうか、、、
少し不安になった。

公開初日に人が入らなければ
すぐに他の映画に切り替えられてしまうのではないか。。。?
こんなすごいかっこいい映画、一人でも多くのアメリカ人に見てもらいたいと
思った。

自分の生まれ育った日本のサムライ映画を
アメリカで堂々と公開になるということに私は誇りにさえ感じていた。

と同時に親心もあって、いっぱいいっぱい人が入ってきますように、、と
何度も何度も後ろの席を見ながらキョロキョロしてしまった。。。

「十三人の刺客」の観客は
日系の老夫婦が何組もいた。あと夫がアメリカ人、奥さんが日本人というカップルもいた。

サムライ映画がすきなのか、男性2人組もいた。
白人カップルもいた。

18歳ぐらいの若いローカルの子達が6人ぐらいで私たちの後ろの席に座った。
少しづつ少しづつ人が席に座りだし
小さい部屋にある程度人が集まったところで、上映時間となった・・・・・


みなさんはアメリカ人と一緒に映画を見た事があるだろうか?


とにかくうるさい



何でもかんでも声をあげる。大笑いをする。

スポコン映画で最後にヒーローが優勝とかしようものなら
大拍手でピーピーと口笛まで鳴らし大盛り上がり。

この映画でも私の後ろの若い子たちが思わず声をあげたシーン
笑ったシーンがいくつかあったのでここに書いてみよう。。。。



1)冒頭・内野聖陽 の切腹シーン
(ぐちょぐちょという音だけでかなりグロかった)

「HARAKIRI~~~!!!!」と男の子が叫んだ。


2)ゴローちゃん演じる斉韶が最初に首を切り落とすシーン

「CUT OFF HEAD!!!GOSH~~~」


3)両手両足切断された女が出てきたシーン

「OH MY GOD!!!!!!!」


4)山田孝之が博打場で「ついていないやつとは話さない」というシーン→笑い


5)11人目の槍名手がお金の使い道を説明するシーン→笑い


6)石垣佑磨たちが爆薬を仕掛けるがなかなか発火しないシーン→大笑い


7)新左衛門の家を出たあと、
明石サムライが待ちぶせをしたのち浪人Hirayamaが全員を仕留めるシーン

「HOLLY SHIT!!!!!」


8)石垣琢磨にヒルがたくさん沸いて騒ぐシーン→大笑い


9)山の民・伊勢谷が虫を食べるシーン

「YUCK~~~~~!!!!」


10)松本幸四郎が通行を拒否した後、切腹をするシーン

「WHY??????????」
しかも介錯人が首をはねて、ますます「WHY???????」


11)落合塾に到着した半兵衛の前にスッポンポンでおしっこをする子供のシーン→大笑い


12)伊原剛志演じるHIRAYAMAが二刀流でバッサバッサ切るシーン

「He is FuXXXing Awesome!!!!!!」

ちなみにうちの旦那もHIRAYAMAが一番かっこいいと言っていた。



13)高岡蒼甫 が石垣佑磨の応援に来たのち、ふいに背後から刺されるシーン

「OH NO~~~!!!!!!」(女性からの驚きの声)


14)ゴローちゃんが「次は戦(いくさ)の世にしたいの~」と言ったシーン

「He is FuXXXing Crazy!!!!」


15)伊勢谷の首に突然小刀が刺さるシーン

「NOOOOO!!!!!」 (何気に伊勢谷はアメリカ人に受けていた)


15)ゴローちゃんが転がった半兵衛の頭を蹴るシーン

「WHAT A FUXX???」


16)ゴローちゃんが新左衛門に刺され「痛い痛い死にたくない」と転げまわるシーン→大笑い
(今まで弱者を殺しまくってきたゴローちゃんへのざまーみろ的な笑い)


17)新左衛門がゴローちゃんの首を「ごめん!」と切り落とすシーン

「YES!!!!!!!YAY~~!!!!」(みんな大喜び)


18)死んだはずの伊勢谷が現れた瞬間

「Wait a minutes!!!!???? Is he DEAD!!!???」
急にざわめきだす。。。



アメリカ人には最後の微妙な感覚がまったく伝わらなかったようだ。。。。
実は山田孝之は伊勢谷の亡霊を見ていたのか、
実は山田孝之も伊勢谷も両方死んでいて本人たちは気がついていないのか、、、

日本でもこのラストはたくさん語られたと思う。
しかしこのわからない感覚でいいと思った。観客一人一人の
とらえ方でいいような気がする。。。

そして松本幸四郎の切腹の意味もきっとわかっていないだろう。。。と思った。。
人に迷惑をかけず自らが責任を取る。この男らしさ、武士のけじめは
日本人じゃないと伝わらないのかもしれない。。



ところで、アメリカ上映版はけっこうカットされている箇所が多いことが
ネットで他の人の感想を読んでわかった。

岸部一徳 のお尻のシーン?というのがあったらしいが
海外では受けないと思ったのかカットされている。


最後山田孝之が家へ戻るとネットでは書いてあったが、
そんなシーンはなかったような??
エンドロールの最後にでてくるのかな????それを是非確かめたい。。


私が日本に里帰りするその日にDVDが発売されるようなので絶対に買おうと思う。
今から楽しみだ。。。。


久しぶりに良い映画を見ることができた。しかもハワイで。

もっともっと日本の良い映画が公開されますように・・・・



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